2019年08月23日

『アクリルアミド』




アクリルアミドとは、化合物の一種。



『遺伝毒性』を持つことがわかっています。



アクリルアミドが体内に入り、代謝される過程で遺伝子にくっつき、突然変異を生じさせる。



これを『遺伝毒性』と呼び、そうして出来た異常な細胞が後にがん細胞になりやすくなるのです。



ラットの実験では有意にがん発症率が上がることが実証され、



ヒトに対しても発がん性を有する疑いがあるとされています。


 

そのため、国際がん研究機関(IARC)は、これを発がん性の科学的根拠の強さ順にグループ分けして、



5段階中、2番目のランク(2A)に分類している。



タバコや酒に次ぐクラスだ。


 


このアクリルアミドは、もともと食卓にはないと考えられていた物質。



工業用で、主に水処理剤や土壌凝固剤として用いられていたという。



発がん性もあって「劇物」指定され、



工事現場では厳重に管理されていたから、一般に知られることはなかった。


 

ところが、90年代末、世界の食品関係者に衝撃を与える出来事があったという。


 食品安全委員会の事務局によれば、


「スウェーデンでトンネル工事の最中、水漏れが発生。



工業用の資材に含まれていたアクリルアミドが大量に流れ出し、魚が死に、牛にも麻痺症状が出たんです。



そこで、政府は作業員や周辺住民の体内のアクリルアミド濃度を検査した。



すると、明らかに汚染地域から離れている住民からも低濃度ながらそれが検出されました。



そこで調査の結果、ある種の食品からもアクリルアミドが検出されることがわかったのです。



当時、多くの研究者にとって衝撃でした」


 

この研究結果が発表されたのは2002年。



まだ20年も経っていない。



逆にこのトンネル事故がなければ、



人類は食品にそれが含まれていることにまだ気が付いていなかったかもしれない。



それにしてもなぜ食品から工業用物質と同じものが出てしまうのか。


「食品中に含まれる還元糖とアミノ酸の一種・アスパラギンを、120150度で焼いたり、炒めたり、揚げたりすると出来ることがわかっています」


 

とはいえ、還元糖やアスパラギンを豊富に含む食材は、穀類、いも類、野菜類と幅広い。



これらを高温加熱した料理ではアクリルアミドが発生する可能性が高くなるため、



かなりの食品に含まれることは想像に難くない。


 

このうち、値が高めに出るものを指摘するだけでも、


▽いもを揚げた「ポテトチップス」「フライドポテト」


▽小麦を使った「クッキー」「ビスケット」などの焼き菓子


▽豆や葉を高温焙煎した「コーヒー」「ほうじ茶」「麦茶」


 

など、スーパーの棚にあふれる見慣れた商品の名が挙げられるのだ。



とりわけコーヒーやお茶は毎日飲む方も多いだろうから、調査結果には驚きです。



もちろんメーカーはアクリルアミドの濃度について自主的には公表していない。



そこで、大手メーカーの主力商品について、ISO取得の検査機関に依頼し、濃度を独自に調査した。



その結果が表では



業界の二大メーカー、「カルビー」「湖池屋」の値が群を抜いて高かった。



「アクリルアミドは意図せずできてしまうもの。



食品添加物のような意図して加えるものではないので国の管理が利きません。



遺伝子を傷つける作用を持っているので、わずかでも存在すれば、細胞をがん化させる可能性が上がる。



そのため、この量までなら大丈夫という許容量を設けることが難しい。



できる限り量を減らす必要があります。


 

海外に目を向けると、アメリカのカリフォルニア州では昨年、



裁判所が「コーヒーに、発がん性成分が含まれるとの警告表示が必要だ」との判決を出している。



またEUでは、食品ごとにアクリルアミドの「指標値」を設定。これを超える商品があった場合は調査するよう、加盟国に勧告を出した。



ポテトチップスの場合、その指標は075mg/kgだから、上の「カルビー」「湖池屋」の商品はそれを上回っているのである。


 

これらへの対策は、第一にこうした加工品を常習的に食べ過ぎないこと。



とりわけポテトチップスは、


「アクリルアミドに加え、糖質の過剰摂取や、変性した油など、健康を害する要素をたくさん持っている。



“避けるべき食べ物”と言っても差し支えない」


 

というように、気を付けたいお菓子です。











posted by かっちゃん at 00:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: